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【Webデザインの必須スキル】IllustratorとPhotoshopとは

【Webデザインの必須スキル】IllustratorとPhotoshopとは

目次

IllustratorとPhotoshopとは

スクールでも独学でも、Webデザインの学習プランに必ず入っているのがIllustratorとPhotoshopです。
どちらもAdobeという会社によって提供されている、デザイン作成のアプリケーションなんですが、どちらか1つではだめなのでしょうか。なぜ両方マスターする必要があるのでしょうか。

その理由は両者の特徴の違いにあります。

Illustratorの特徴

Illustratorは点つなぎ、線つなぎのような要領で絵を描くのが得意です。
例えば三角形を描く場合、Illustratorでは画面に置かれた3つの点を線で結ぶようにして描画を行います。
このような形式のデータをベクターデータと言うのですが、Illustratorはこのベクターデータを扱う事に優れたアプリケーションです。

Photoshopの特徴

パソコンなどのデジタル画面は、ピクセルという小さい点の集合で構成されてますが、Photoshopは、このピクセル一つ一つの色を塗りつぶす事で描画を行うのが得意です。
ちなみにこうしたデータは、ラスターデータや、ビットマップデータと呼ばれます。

IllustratorとPhotoshopの使い分け

描画の仕組みが異なるIllustratorとPhotoshop。
2つを上手く使い分けることで、デザイナーは自分のアイデアを早く正確に実現する事ができます。

例えばアイコンの作成。
お問い合わせのアイコンとしてよく使われている封筒の絵柄などは、Illustratorで三角形と四角形を組み合わせる事でカンタンに制作できます。
三角は3つの点、四角は4つの点でできますよね。
また、それぞれの点の位置を動かす事で、大きさやプロポーションを変えるといった微調整もラクです。

対して、Webサイトで使用するイメージ写真の色調を変えたりコントラストを付けるような作業は、ピクセルの色に調整を加えるという事になりますので、Photoshopの方が得意です。

ちなみに、二つのデータはマージする事ができます。
例えばWebデザインのベースはIllustratorデータとして作っておいて、その中にPhotoshopで構図や色味を整えた写真を読み込ませる、といった事が可能です。

IllustratorとPhotoshopの利用方法

IllustratorとPhotoshopは、Adobeのサイトから申し込みを行えば、誰でも使用する事が可能です。
手続き自体はカンタンで、申し込みからインストールまで10分とかからないはずです。

オンラインスクール・独学で学ぶ場合は、自分で契約する事が必須になります。
オフラインスクール(通学式)の場合は、教室のパソコンにIllustratorとPhotoshopがインストールされているはずですが、結局課題の制作や復習等で忙しくなるので、別途自分でライセンスを取得して、自宅でも制作できる環境を用意している方が非常に多いです。

他のアプリケーションではダメなの?

学習段階では、ライセンス契約のコストがちょっと負担に感じるかもしれません。
実際、IllustratorとPhotoshopに似ていて、より安価、もしくは無料のアプリケーションも現在多数存在しています。
ただ世界的に見ても、業界で一番普及していて信頼もあり、機能も充実しているのはやはりIllustratorと Photoshopです。

求人で求められるスキルでも、やはりIllustratorとPhotoshopが使用できる事を条件としている企業がほとんどです。
就職・転職では、当然会社で用意されているアプリケーションを使える人が求められます。
フリーランスの場合でも、制作チームやクライアントとのデータ共有を考えると、皆で共通のアプリケーションを使おう、という事になります。
こうしたどんなシーンでも、一番に候補に挙がるのがIllustratorとPhotoshopです。

ライセンス料が心配、もう少しコンパクトなアプリケーションで済ませたいという事もあるかもしれませんが、長い目で見ると、ここは出し惜しみしない方が正解です。
デザインの世界を自在に渡り歩くための共通スキルという事で、IllustratorとPhotoshopの習得をお勧めします。